むーログ*ちゃもオフ

むー Twitter@MooCryst  がブログを書いたり、ちゃもオフのことを書いたりします。拠点は広島。
最近はちゃもオフはこちら→(https://hiroshima-off.hatenablog.com/)に書いてます。
干し芋のリスト(夫と共有)はこちら→(https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/20H8YPYZ20J51?ref_=wl_share)出産祝いありがとうございます。

誕生して3,4か月くらいのところで

備忘録兼これから親になる方に少しでも参考になればという感じ

まず、産後妻は産休→育休、夫は育休取って里帰りせずに自宅で見ている状況での感想とかです


<産後から3か月での変化>
産後は別に書いた通り 身体が痛くて寝られないので残業が150時間続いた時よりずっとしんどかった
3時間おきの授乳以外は全て夫に育児家事をしてもらったが
それでも その「3時間おきの授乳」がとにかく重労働
夫も家事育児と妻のお世話が大変だったようで この頃の我が子の写真が少ないのが悔やむところ
これから親になる人には、写真と動画を後悔無いように撮りまくれ!と、まず伝えたい

その産後「しっかり休めば」身体の負担は大体2か月くらいで落ち着いてくる
腹筋で起き上がれなかった身体は3か月くらいで起きられるようになった
逆に言えばそれまではすんなり起き上がれなくて身体がずっと重かったので
本当に産後の女性は無理しないで欲しいし、周りも絶対に無理をさせないで欲しい
生後8週間の妻が取ってるのは育休じゃなくて「産休」で、身体を休めるというのが大前提なのでしっかり休んでね!
乳の張りも2か月くらいから落ち着いてきて 3か月目には6時間寝ても平気になってきた
娘もその頃には夜に6時間くらい続けて寝られるようになったので
とにかくしんどいのは出産後3か月間という感じ

そして3か月くらいになると声を出したりあやすと笑ったり
早い子は首がしっかりし始めて抱っこも安定してくる
この辺になると子育ても慣れてくる上に この赤子の反応がとても可愛くて心に余裕ができる
もし夫婦で育休を取る場合 この心に余裕ができる3か月を目標にしてもらうのが良いかなと思う
夫の育休は<1か月で育児のいろはが分かる育休 2か月で妻の身体が回復できる育休 3か月で心に余裕ができる育休>だと思った
勿論取れる取れないあるし各家庭の事情があると思うが、これからの夫婦共働きの世では希望すれば、お互いに、しっかり育休が取れるのが理想だと思う



<我が子について>
我が子はお腹の中に居たころからのんびりとしたタイプで 生まれてからも比較的寝ていることが多かった
そんなこんなで低月齢のうちは起こしても飲みながら寝るしすぐ吐くし
2か月頃になると今度は遊び飲みが始まって、食事中ちっとも飲まずにケラケラ笑い出してかわいいけど困った
なかなか体重が増えずに心配だったが 夜間は比較的飲むので夜間多めに飲ませて、4か月検診では平均的な体重に近くなってきた
そんなこともあってか身体の発達はゆっくりめで首の座りも4か月検診直前くらいだったかなというところ
育児書では「3か月ごろから大人見守りの中うつ伏せにして遊ばせて」とあるが うつ伏せが嫌ならしくてすぐ泣きだす
そんな感じなので多分寝返りも遅いのではないかなと思う…のだが、
頭が良いのか、一度ベットの柵に足をかけて寝返りを打ったことがあるので油断はならない
なお自分自身は歩き出すのに1年半(平均1年)かかったらしく 子によってそれぞれ個性があるらしい
逆におしゃべりや笑いが早くて 1か月過ぎからウーウー言い始め1か月半でニッコリ笑い始めた
今も知らない人に話しかけられたら いつもニコニコと笑顔を返す社会性の高めな子かなと思う

ちなみに我が子の顔なのだが 生まれた時は「99%ウチに似ているな」と思ったが
4か月近くなった今は3割くらい夫の顔に寄ってきた気がする笑



<産前に必要なものとか準備したことについて>
YouTubeとかで自分達なんかよりよほど経験のある人達が育児動画を上げているので
大した参考にならないかもしれないが それでも自分の感想等を踏まえて書いていきたいと思う

まず事前準備としては本当に大したことはしていない


【出産のための準備】
・産褥ショーツ・・・基本は生んだ直後しか使わないので2個用意したけど1個で良かった
          うちの産院では入院時に必須の扱いだったけどサニタリーショーツで良いよな~というのが本音
・ペットボトル用ストロー・・・100均で良い 陣痛中や産後起き上がれない時に必須だった

・Amazonや楽天の会員になってすぐ買える環境を整えておく(Amazonはらくらくベビーの登録も〇)
・アプリ「みてね」の登録
・親しい間柄のでの出産祝い内祝いのためのLINEギフトの使い方のマスター

 妻側にとっての事前準備で必須なものはこれだけで十分です^^^^^^
 あとは歯の治療とかは安定期のうちに済ませておいてね
 うちは予定日1週間前に銀歯が取れて大慌てで歯科に行ったよ 産後1か月は出歩くの難しいよ!

 一応その他の準備としては
 授乳ブラやパジャマを買いたいと思った時に何を買うか確認しておくのが良いかな?(サイズは産前産後で変わるので選ぶのが難しいね)

 うちは乳が張って痛すぎて授乳ブラは肌に優しいお高いやつを買ったけど
 授乳用の前開きのパジャマとか(便利だけど無くても構わない)
 ガーゼのハンカチとか(ガーゼじゃなくても既に持っている柔らかめのハンカチで〇)
 産前に急いで買う必要はないなと思う


 Amazonや楽天で、入院中のベッドの上から欲しいものを買える環境は精神安定上大変良いのでぜひ
 もちろんベビー用品もだけど自分にも「家帰ったらこれがある!」って思えるので良いです^^
 うちは退院してすぐ、我慢していたローストビーフをお取り寄せして食べました!

 アプリ「みてね」は写真や動画を無制限にアップできて家族間で好き放題共有できるアプリ
 シンプルで使いやすいし アプリが使えない祖父母の家にプリントした写真を送るのも簡単
 入院中から写真はしっかり撮っておいた方が良いし、親や旦那からの「写真見せて」もこれ一本で対応できるので出産前から使えるようにしとくと便利

 LINEギフトは友人等から頂くちょっとした出産祝いの内祝いにちょうど良い
 半額程度のミ〇ド等のギフト券のお返しがおすすめ


【旦那の出産準備】
・部屋を片付けておいてね!!!!!!!!!!
 産前産後の妻に部屋を片付けさせるのはやめてほしいね☆
・妻は入院中に助産師から赤子について教わるので旦那も勉強しといてね
 まぁ「妻側のやり方に合わせて欲しい」とかご家庭によると思うので家族で方針を相談して

 あと産後数か月は子と妻の世話、家事で遊ぶ時間なんて無いと思って
 妻が里帰り出産している場合はまた違うと思うんだけど、妻と子が戻ってきた時に「何も分からない」なんてことはないくらいには勉強してほしいと思う
 それから、妻退院後に「おれも疲れた~」なんて、絶対、言わないように。今のうちに夫もしっかり休んでおいてね


【産前のベビー用品の準備】
・ベビーベットとベビー用のマット ・・・不要との声も多いが安心のためにはあった方が良いと思う
・ベビー肌着(短肌着とコンビ肌着)2セット ・・・季節によってはコンビ肌着だけでも〇
・(車で退院の場合)チャイルドシート ・・・道路交通法により新生児期でも必須なので


 いやもう出産前に用意したのはこれだけ
 あとは産後に必要なら近所のドラックストアで買うかAmazonでポチれば良いやって思って
 欲しくなりそうなものを旦那と共有のAmazonのマイベビーリストにガンガンつっこんでた


【出産前の準備品に追加してほしいもの】
 うちは産後の早い段階に用意したのだけど、「災害用備蓄品」を出産準備品に加えて欲しいと思う
 最低3日分として、SSサイズのオムツ1パック、お尻拭き3パック程度(多めに)、そして
 紙パックか缶の液体ミルク3日分(目安120ml×8回×3日分)、紙パックか缶に装着できる哺乳用乳首・アタッチメント1セット以上、ミルトン3日分、消毒用水(1~2L)を入れられるジップロック3枚~、軟水6L~


 1月に能登半島の地震が起きて改めて災害はいつやってくるか分からないと思った
 もしかしたら産後退院したその日に地震が起きて物流がストップするかもしれない
 母乳はストレスで出なくなってしまうこともあると聞くので、ないものと考えた方が良いだろう
 そんな時に慣れない手で粉ミルクの調乳をして…とするより、さっと紙パックに哺乳用乳首を刺して与え、
 ジップロックににミルトンを張ってささっと消毒する方が良いだろう

 我が家は非常時でも飲み口がいつもの哺乳瓶と変わらない方が良いと考えたので、Pigeon製品がつけられる缶の液体ミルクを常備している
 液体ミルクは調乳の手間もかからないので外出時も利用し、ローリングストックで常に3日分は確保している
 使い捨ての哺乳瓶も良いけど、一つの値段が高くて災害時や練習のために数を確保しようと思うと結構な金額と保管スペースになるのでしんどい
 ミルクやオムツ、哺乳乳首など子によって合う合わないがあるので、必要以上の準備は不要だと思うが、それでも最低限3日分は必要かなと思う


【自分が産前に用意したベビー用品について】
 チャイルドシートは一応書いたけど実は用意したのは産後^^^^
 もう少し大きくなったら買いなおすつもりで西松〇の安いやつを退院時に親が設置してくれた
 とはいえ自家用車での退院時にチャイルドシートは必須になるのでここに書いた
 タクシーでの退院とかであれば不要なので、ベビーカーや抱っこ紐と合わせて必要な時に用意したら良いと思う
※タクシーでも事故に遭った時に大きな影響があるのは我が子なので乗る時はしっかりと抱っこしててね


 肌着は最低限2セットだけ準備しておいたけど案の定生まれたその日に孫フィーバーになった親が4セット購入してきたので買わなくて良かった。
 メル〇リでいくらでも安く購入できるし3~4か月でサイズアウトするためちょっと前に出産した先輩親から譲ってもらえることも多いので、産前に準備するのは必要最低限で良いと思う
 退院までに乾燥機付き洗濯機があれば3セット、なければ4セットあればギリギリ回せるかなという感じ
 生後1か月くらいになるとウン〇の量が増えてオムツアウトしやすくなるので、その頃に5セットくらいあれば足りるかなと思う



 さてここからはド素人の持論だけど親になる人には絶対伝えておきたいので長々と書きます

 我が家はベビーベットは大きくてインテリアに響くのでお下がりの中古品を事前に準備した
 あっても邪魔という声もあるが「安心して赤子を寝かせるスペース」という場所があるのは大事だと思う
 また、夜は(抱っこで寝かしつけたとしてもその後は)ベットで寝てもらうということを徹底したためか早めに夜寝るサイクルができたと思う

 それに付随してベビー用のマット(とシーツや防水パット)は必須だろう
 これはよく”布団セット”とかで売られているのだけど
 掛け布団と枕は要りません。というか使わないで欲しい
 掛け布団は親が買ってきたので 親がいる時且つ大人の目があるところで掛けてみたけれど
 まず低月例の頃から足ではねのけて意味を成さなかったし 何かあって顔にかかって吐しゃ物等で口や鼻を塞いだら窒息する
 まずは部屋を適温に保ち、それから、夜間は掛け布団ではなく着せるタイプの寝間着を使いましょう

 あの、枕なんか論外の中の論外で まず大人のような背骨がまだ発達してない子に枕を使う"意味がない"
 ドーナツ枕も要らない 向き癖は我が子もあったが、1~2か月くらいで首の力がついてくるんで追視ができるようになれば基本治るし
 どうしても頭の絶壁が気になるなら最初の予防接種頃に医師に相談してからで十分、というか命にかかわるのでそうしてください
 第一、向き癖があったとしても、枕じゃなくてもっと安全なオモチャで注意をひいたり、ベッドの位置を工夫すれば良いのだから、
 個人的にはネットでちょっと調べるだけで枕で窒息した事例が出てくるような中で、本当に枕を使いますか?って感じ
 本当に必要なら医師に指摘されてから用意したら良いし 使うなら大人の目がある時間に使うべき
 ぬいぐるみやフワフワのベットガードなんかも同じで、我が子はジラーチのぬいぐるみが好きだけど夜はベットから外してる
 ひも状のもの等ももちろん危ないし、大人の目が届かない夜間は特に、寝具の中に余計な物を置くべきではないでしょう


 それから、ベビーベッドを用意しない人の中にはベビー用マットも要らない(大人の布団に寝かせる)という人も聞くが、これはきちんとベビー用の固めのマットを用意してほしいと思うし、できればその場合マットのサイズに"ジャストフィット"するベビーサークルもあってほしいと思う
 大人との添い寝添い乳で親に潰されて亡くなる子も居る
 大人用の柔らかい布団で低月例の子でも何かの拍子に寝返りをしてしまって窒息したという事例もある
 ちょっとしたことでベッドマットと壁の隙間に落ちて窒息した事例もある
 これらは全てTwitterで伝え聞いたことではなくて、消費者庁や新聞からの事例である
 大人と寝具を一緒にすることや 赤子の身体が挟まるような隙間があるということ
 顔が埋まるような柔らかいものが近くにあるというのは小さくて非力な赤子にとって大変危険
なのだ
 「寝返りをしない、動かない低月例の間だけでも…」と思う?
 我が子は生後1か月で、夜間たった2時間両親が眠っている間に、イングリモングリと60cm程動いてベビー用マットから飛び出て隣に敷いていた大人の布団に潜りこんでいた
 これが一歩間違えて大人のふかふかの掛け布団の下敷きになっていたら?寝返りを打った親の身体に潰されていたら?
 ちょっとお昼寝程度ならまだしも…ベビーベッドを使わないならサークルで囲むなどして 夜間は安全に寝られるエリアに寝かせて欲しい




<事前準備の要不要について>

 さて、上記を事前に準備した理由(他を準備しなかった理由)としては
誰でも必須であること
退院当日から必要になり、代用が難しく、且つ近所のドラックストアでは買えないもの
事前に必要なイメージがある程度できるもの
 の3つに当てはまるもののみを用意した。


 オムツ、おしりふき、ミルク、ベビーソープや保湿剤等の一般的な消耗品に関しては、
 ドラックストアに行けばすぐ揃えられるので、非常用備蓄という観点以上には事前に大量に揃えなくて良いだろう
 合う合わないもあるし、産院等で試供品をもらえたりもするのでまずは少しずつ合うものを探るのがオススメ
 この中で事前準備&情報収集しとくとしたら、国産の安心できる保湿剤かな
 うちはドラストのPigeon製から始めたけど、意外と口に入っちゃうので見た目かわいいだけで匂いのきつい外国産のしょーもないものではなくて、しっかり吟味して使ってあげたい
 あ、親のボディクリームも、ベタベタと赤子に触るし舐められるのでベビー用のものにした方が良いかも

 哺乳瓶も完母希望でも1つはあった方が良いと思うので事前購入しても良いかなと思うが、
 産んでからじゃないと完母、混合、完ミ、どれになるか分からない点と、
 産院で使っている哺乳瓶の"飲み口"と同じものが使える方が良いと考えたので入院中に購入した(大体Pigeonの母乳実感シリーズだろうけど)
 個人的には完母や混合の人は最初はガラス製の小型のものが扱いやすくて良いと思うが、完ミにする気なら大型のものから買った方がムダにならずに済むと思う
 うちは半々の混合で、退院時に大人が扱いやすいガラスの小型のものを購入し、3か月頃に外出や預ける時も役立つプラスチックの大型のものを導入した
 ついでに、哺乳瓶の消毒は、煮沸・薬剤・電子レンジ、の三種類あるので、煮沸以外は対応する消毒アイテムが必要になる
 うちは煮沸から始めたので事前準備はしなかったが、夫が何度か火傷をしたので途中から薬剤を購入した

 哺乳瓶の次に出番が来るのが、意外にも「爪切り」なので、これは事前準備しても良いかもしれない

 母乳パッド搾乳機骨盤ベルトはとにかく自分の身体の状態によって 必要になるならないがある
 更に言えば あまり自己判断で買いそろえず 産後の入院中に助産師と相談しながら必要なものをそろえた方が良いだろう
 うちは産後2か月はとにかく乳腺炎との闘いで「次乳腺炎になったら薬で乳を止めよう」と助産師と相談して決めたとこまで行ったので(その決意を最後に乳腺炎にならなかった)乳腺炎関係のアイテムは血反吐を吐きながら一通りそろえたが
 1年前に出産した友人は「一度も乳トラブルは無く完母でできた^O^」と言っていたので、本当に人それぞれである
 そんな乳腺炎と闘った僅か3か月の間に、搾乳機(手動1つ電動2つ)、保湿剤複数、シールド、乳用の保冷剤…あらゆるものを用意した
 ただそれも、母乳過多の人は搾乳機は逆効果…等、その人の身体に合わせて使用しなければ効果がマイナスになってしまう
 うちは傷が入ってシールドを使用したが、慢性的に使用した結果赤子の哺乳が上達せず、乳腺炎を繰り返すようになった
 なので、きちんと助産師に相談してその人に合わせた適切な物を、適切な使い方をするべき
 この乳腺炎対策グッズは3か月を過ぎた頃から使わなくなり、出産予定の知人に「助産師に相談して使ってね」と添えて渡した
 産む前はなんでも良いや~と思い拘りは無かったけど、とにかく乳関係のものは産んで子に飲ませないとどうなるかが分からない

 なお、骨盤ベルトは買う気満々だったが、助産師からなにか布を骨盤の位置でキュッと巻いていれば同じ効果があると言われ、サラシを巻いてた
 母乳パッドについても助産師から「ハンカチでええで」と言われたので購入しなかった


 ベビーバス(お風呂)と、授乳を少しでもする予定なら授乳クッションは事前準備品にしようか迷ったが
 もし無かったとしても、例えば衣装ケースにお湯を張ったり、枕を重ねて代用することができる
 また、産後実際に沐浴をさせてみたり、授乳をしてみないと「こういうのが良いな」というイメージがし辛いように思う
 よって、産前に欲しいものをいくつかピックアップして、入院中に購入するものを決めて退院頃に購入するのが良いと思う
 ベビーバスはすぐ使わなくなるので家にあるもので代用したり、お下がりを貰うのが一番だと思うが、うち退院時に購入したものがその後もウン〇のついた服等の浸け置き洗いで重宝している


 さて他には出産準備リストによく名前が挙がる
 ロンパース(肌着ではない服)、靴下等の防寒用小物、ミトン、スタイ、ガーゼハンカチ・沐浴布、おくるみ…
 これらは基本的に必要になってから購入するので良いと思う
 
 ロンパースは、低月例のうちは散歩やスーパーの買い物程度しか外出せず、そんな時も肌着+肌触りのいいタオルで包めば足りる
 ただ、人によっては「肌着を減らして部屋ではロンパースで過ごしていた」という人も居るので、その辺は人それぞれかな
 我が子は肌が弱いようなので、より肌に優しい肌着を普段着にする方が良いと考えた
 出産時期によって調整してほしいなというところで、10月生まれの我が子は外が少し寒くポンチョを使用した
 ロンパースと違ってフードもついているので帽子代わりにもなり、着せるのも一瞬だったので便利だった
 夏にお散歩行く時は親が日傘を使うか、ベビー用日焼け止めや帽子等で紫外線から守ってあげるのが良いだろう

 そんな冬のお散歩だったが、靴下などの防寒着は身に着けなかった
 赤子は体温が大人より高めなので、寒がっていなければ必要以上に手足を温める必要は無い、と保健師にも確認したうえでそのようにした
 これも大事な話なので個人の考えも踏まえての意見だが
 乳幼児突然死症候群の一つの原因として「着せすぎ」があると考えられているそうだ
 暑がりで体温調節機能が未熟な赤子を温めすぎて熱が逃がせなくなり…という説
 大人の着る服の枚数マイナス1枚くらいで丁度いいとのことで、あまり防寒着は必要ないだろう
 上のポンチョは姪のお下がりで低月齢向けの可愛いものを頂いたので使用したが、無くてもタオルで包むだけで大丈夫
 基本は、ロンパースや靴下、ポンチョ等、身に着けるものについて、新生児サイズが使える時期は一瞬なので、外出が増える3か月頃から、70~90サイズで揃えた方が長く使えるだろう

 ミトンは、多少顔を引っかくのは成長過程の一つなので、よほど掻きむしったりしない限りは着けなくて良いと教わった
 スタイは、低月例のうちはヨダレがまだ少なく、それよりも口や鼻を塞いで窒息する方が怖いため
 ヨダレが増え、且つ、手で払いのけられるようになる3か月頃から使用するもので、出産時はまだ要らないだろう
 我が子はヨダレが多いので1日6~7枚使うが、子によっては少ない子も居るので、こちらも徐々に準備するので良いと思う

 ガーゼハンカチ沐浴布もよく出産準備品で名前が挙がるが、基本的に柔らかめのフェイスタオルやハンドタオルで大丈夫
 また、赤ちゃん関係のノベルティでよくガーゼハンカチを貰えるので、焦ってそろえる必要は無い
 …沐浴布は数日で使わなくなって普通の台拭きに変身した


 おくるみについて
 ここで指すおくるみが「正方形のバスタオルみたいなもの」であれば、敢えて用意する必要は無く大人用のバスタオルで大丈夫
 足や手をすっぽり包んでモロー反射を抑える「着るパジャマのようなもの」であれば、産後1か月くらいまでに買うのを勧める
 「スワドル」とか「スリーパー」とかの名前の商品もあり、おすすめは「手足が包まれているおくるみ」か「スワドル」
 生後すぐの夜泣はフニャフニャとかわいいものだけど、1か月頃から泣く体力がついて夜泣のレベルが上がる
 そんな時にモロー反射を抑えるために手足を包んでくれるおくるみやスワドルがあると、比較的すんなり寝てくれやすい
 勿論子に寄るが、暖かいおくるみやメッシュ素材の涼しいスワドル等色々あるので布団代わりに体温調整もできるし、
 子どもの中でも「これを着たら寝る」という生活サイクルができやすい気がする
 先に書いた正方形のバスタオルタイプの(足が閉じられていない)おくるみは、新生児でも何かと動いてめくれてしまうので使いづらい



 と、ここまで書いた「出産準備品では不要」というもの達は、決して買わなくていいものという訳ではなく、必要になった時に吟味すれば良いものということである
 気に入ったものがあったら事前に買っておいてテンション上げていっても全然良いと思うし
 出産祝い等で頂くと「気になってたし使ってみよう!」となるので助かる
 例えば正方形のタイプのおくるみは不要と書いたが、姪のお下がりでもらったかわいいやつは外出時など気合を入れたい時に使ってるし
 ガーゼハンカチなんかは大人用のハンカチでも十分だけど、やっぱ肌触りが良いので選べるならそうしたいところではある

 ちょっと脱線するが、出産祝いは本当にどれもありがたいのだけど、親戚から「男の子用の服(我が子は娘)」を貰った時は反応に困った…
 だが、子供向けの災害備蓄品をチェックしていると「少しでも誘拐等の被害を防ぐために女の子でも敢えて男の子の服を着せて避難する」というライフハックがあり、この服を災害非常用バックに備えることにした
 ただ、やっぱ微妙な反応になっちゃうので、服をプレゼントするときは気を付けてくださいね☆
(服のプレゼントは性別の確認は勿論、誕生して半年後~の季節感で、80サイズ前後のものをお勧めします)



<我が家で使っているものについて>
 色々な育児ライフハックで、あれがこれが便利!と書いていたりするので、我が家で役に立ったものをいくつか

・メリー、ジムメリー
 我が子の場合、生後1か月頃でベットに一つ付けてみたら大喜びで眺めて、即座に追視を習得した
 そんなに好きなら、と、モンポケのジムメリーを置いて床に転がしておいたらこちらも大変気に入っていた
 メリーの動きが止まったら「アー!」と怒り出すのでかなりお気に入りなんだと思う
 メリーが動く間、親が無事食事が摂れるので大変ありがたく使ってる
 子の好き嫌いがあるので、新生児のうちはモビールのようなゆらゆらと優しく揺れるものから試してみても良いかも
 ジムメリーは音の出るオモチャを足元に付けてみたり、顔が見える部分にベビーミラーを付けたり、色々工夫できる
 モンポケだったからってのもあるけど中古品でも結構お値段したが、買った甲斐があった

・バウンサー
 中古ショップでベビービョルンのものが3,000円で出ていたので生後1か月頃に買った
 今はバウンサー+ジムメリー+ベビーミラーで1日30分は一人で堪能してるし
 大人一人で風呂に入れる時なんかにも座って遊びながら待っててくれるので助かる
 離乳食初期の十分お座りできない頃の椅子にしても良いらしく、この値段でかなり助かってるアイテム
 首が座るまでは角度を上げ過ぎないように注意してほしい

・ベビーモニター
 小鳥さんのカメラが有名なそこそこお値段の張るベビーモニターを導入している
 引っ越し前のほぼワンルームのマンションに居る頃は要らなかったが、2階建て3LDKに引っ越してからはあると安心なアイテム
 外で様子を見ることもできるので、夫に任せて外出してる時なんかも覗けて楽しいし
 数時間分録画してくれてるので、「目を離してる間何してたのかな~?」って眺めても楽しい


・抱っこ紐
 移動が車中心のため、ベビーカーはまだ導入してない代わりに、抱っこ紐は
 中古でちょっと散歩用のコンパクトなケラッタのスリング、ウチ用のエルゴベビーオムニブリーズ、
 新品で夫用のNUNAのカドルクリック、と、一通り人気ブランドのものをそろえた
 使う機会も多いし、良いものは身体の負担が段違いなので、ここはお金をかけて良いかなと思うところ
 不要になっても人気ブランドの場合売ればそこそこの金額になるので、箱や説明書は大事に保管している



<オモチャ、赤子との過ごし方について>
 泣いて、飲んで、出して、寝て、を繰り返すだけだった新生児期を終えたら、徐々にお昼に覚醒する時間が増えてくる
 基本的には沢山抱っこして話しかけるのが一番大事だと思うのだけど
 段々色々なものに興味を示すので、遊び方や揃えたオモチャや絵本を書いていく

・生後1か月頃
 上記にあるようにメリーを設置したところ早々に「追視」を習得
 バウンサーも導入して、親がユラユラゆらしたらニコニコと楽しむようになった
 また、お散歩を一か月検診が終わってから1日10分から始めていった
 だた、まだ大半が泣く飲む出す寝る、の繰り返しなので、しっかり抱っこして話しかけることを心掛けた

・生後2か月頃
 オモチャを少しずつ導入
 パイル生地のラトル(ガラガラ)、有名なオーボール、シリコン+プラスチック製のボリィラトル
 まだ自分から握れないので、親が目の前で振ってあげたり、無理やり持たせてみたり
 お子によって好みがあるのだが、我が子はボリィラトルがお気に入りで他のものに比べて食いつきが良かった
 バウンサーは少しずつ自分でも揺らして遊べるようになってきた
 この時期も抱っこやくすぐって遊んで話しかけることが中心で、他には少しずつ散歩の時間を増やしていった(1日30分程)

・生後3か月頃
 3か月になると色々なものに興味を持つようになり、昼間も覚醒している時間が増える
 これまでの抱っこ、くすぐり、お散歩に加えて、玩具を使ったり、絵本を読んだり、
 親が目の前で音に合わせて体操や踊って見せたり、ラッコのようにお腹に乗せてみたり…色々な方法で遊ぶようになった

 まず、自分からモノを掴むようになり、木製のラトルと、鈴入りのぬいぐるみ(家にあったジラーチとデンリュウのぬいぐるみを改造して鈴を入れたもの)を追加
 また、オモチャをベッド柵やジムメリーに取り付けられるような赤ちゃん用のチェーンを購入
 鏡を見せると喜ぶことが発覚したのでベビー用のミラーをジムメリーに設置
 お散歩は30分~1時間くらい、近所のスーパーのお買い物等にも連れていき、車で10分程度のドライブをすることもあった
 それから、布絵本も含めて絵本をいくつか揃えた
 赤ちゃんの服も沼だが、絵本やオモチャもかなり沼である


 さてオモチャ沼について
 我が子は木製のラトルが好きみたいだが、振り回してよく頭にぶつけて泣くので角の無いデザインのものが良く、それでもって音が出るものが好きで、でも安っぽい海外製品は接着や塗装が甘かったりささくれが多いものが多くて…今木製のものを4つ購入したけどどれもしっくりくるものが無い
 今度数千円のお高くてしっかりした木製ラトルを導入しようか迷っているところ
 ネットの写真では良さそうに見えてもよく見ると接着剤が飛び出ていたり…木製のは粗が出やすいと思う

 ボリィラトルは変わらず一番のお気に入りだが、一部プラスチックなので振り回してたまに頭にガツンと当たってる
 王道のオーボールはオモチャを振り回すこの頃になると偉大で、当たっても痛くなくて、軽いのでとても楽しそうに振り回す
 ぬいぐるみについて、デンリュウはそこまでハマってはないが、ジラーチについては大ヒット
 ジラーチの背中のヒラヒラや、頭の短冊や、モミアゲとか、色々掴んだりモグモグできる部分があるのが好きらしい
 他にもぬいぐるみやラトルをパイル生地、ちりめん生地等いくつか試したが、ジラーチちゃんを超える子は居ない
 なお、ぬいぐるみはベビー用のものか、塗料や接着剤が使われておらず、誤飲防止のためにパーツが外れないものを選んで欲しいし
 窒息防止のために顔が埋まるような大きくてふかふかのものは親がいるところでしか使わないようにして欲しい
 目や細かい模様などが張り付けてあったり、ちょっと縫い付けてるだけのぬいぐるみはNO

 ベビーミラーは、設置した翌日にはミラーを見て己の右足を発見したらしく、喜んでいた
 今もミラーをまじまじと見てはニコニコ笑っている大ヒットアイテムである


 布絵本は、Sassyの「あーそーぼー」は紐やマスコットが付いて、絵がシンプルで、パリパリ音がするので気に入っている
 他にも仕掛けが色々ついている絵本を3点ほど用意しているが、まだちょっと反応が薄い
 これが自分からめくったりするようになれば、色んな仕掛けがある布絵本も楽しめそうではある


 紙(ラミネート含む)の絵本
 有名な「しましまぐるぐる」とその同シリーズ「あかあかくろくろ」、
 これも有名な「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」の3セット、
 ダイソーの赤ちゃん絵本「やさいくだもの」「おべんとう」この7冊が特に大好きな様子
 読むと泣いていても泣き止んでジッと見て、読み終わると「もっと読め」とばかりにウー!ウー!と言ってくる

 他にもいくつか本を用意しているのだけど、この7冊については全然反応が違う
 じっと見る本の共通点としては「背景は基本的に白か黒(たまに赤)の一色
顔やアクセントが付いていて注目するところが分かりやすい」「オノマトペや繰り返される言葉」という点だと思う
 有名なしまぐるだと、白や黒のシンプルな背景にしましまやぐるぐるの絵と顔、言葉の繰り返し
 だるまさんシリーズだと、白の背景に並んだだるまさん、同じ言葉を繰り返しながらオノマトペが沢山出てくる
 ダイソーの絵本も、シンプルな白い背景に絵と沢山のオノマトペが出てくる点が共通している
 これが、青空に白い雲、太陽が輝いて、緑の大地にクマが居て…となると、どこに注目したら良いのか分からないのかジッと見ない
 絵がシンプルでも、ストーリーがあっていろんな言葉が出てきたりすると、途中から飽きてキョロキョロしはじめる

 そのうちまた好む絵本は変わってくると思うのだけど、最初の絵本は上記の条件に当てはまっている絵本が良いと思う
 お子が絵本に興味を持つか分からない場合まずはダイソーの「やさい くだもの」を見せるのがおすすめ
 我が子のファースト絵本がそれで、実家に遊びに行ったら「姪がこれが好きでね~」と親が出してきた絵本も同じものだった笑

 さて、我が子は3か月から絵本を読んで見せたが、絵本は生まれてすぐでも全然使って見せて良いアイテムだと思う
 うちはダイソー以外状態の良い中古で揃えたのだけど、結構赤子は絵本をかじることも多くて、可能なら新品で揃えたい
 絵本を産前に準備している人は少ないと思うので、出産祝いでしまぐるやだるまさんのセットを送っても良いかもと思う

 またちょっと脱線するけど、出産祝いについて
 Sサイズのオムツか、おしりふきといった消耗品がまず無難で助かりました!
 消耗品でもオシャレで評判のいいオーガニック系の保湿剤やソープも嬉しくて、我が子に合わなかったとしても親が使えたので良かった
(退院時にソープと保湿剤を忘れてそのまま沐浴させちゃって、出産祝いで頂いていたソープ&保湿剤セットを感涙しながら開封しました)
 バスタオルはここまで散々色々なもので「大人用のタオルで良い」と書き続けたように、絶対使うので気持ち良いタオルがあるとテンション上がる
 Amazonの欲しいものリストから送ってくださったものも当然すごくありがたくて
 まだ月齢が若くて使っていないオモチャや服などもこれから使えるのがとても楽しみ
 そして親が助かる飲食料も産後大変な時にすごく助かりました!
 うちはほとんどのものを「必要になってから買う」という方針なので、プレゼントをもらっても被ることがないのだけど、中には事前準備をしっかりしている人も居るので、もし出産祝いを送るぞって時はちょっと聞き取りした方が無駄にならなくて良いかもしれないですね
 効率や確実性重視ならギフト券やカタログギフトも良いし
 ウチがこれからモノを送ろうと思ったら、聞き取りをしたうえで、親用の食料・スワドル・絵本セット・ブランドのオモチャ・国産の木製ラトル・オーガニック系保湿剤(アロベビーやママフィ、ママキッズ)・災害備蓄用アイテムなんかを贈ろうかなーって感じです
 この辺は自分から産前に"さぁ買おう"とならないんじゃないかなと思うので、自分達が吟味して「これだ」と思ったものを贈りたいね



<番外編~親のノロ罹患>
 最後に、先日夫がノロウイルスに罹患した
 病院に行って「胃腸炎」としか言われていないが、牡蠣を食べた後で症状もピッタリだったのでそうだと思う
 うちも一瞬だけ症状が出たけど一晩で治ったのでよく分からない…

・生活スペースを分ける、特にトイレが2個ある場合は分ける
・症状がある間~その後4,5日は毎日薄めたハイターで床や手で触るところを拭いて→水拭き
・大便(嘔吐)をした後は念入りにハイターで掃除
・衣類と食器は「ミルトンで浸けおき洗い」※衣類色落ち注意
・子に触る前に徹底的に手洗い
・母が罹患した場合、症状が治まったらなるべく乳を与える

 このへんを徹底して、何とか子にはうつらなくて良かった
 ノロはアルコールでは対策が不十分なので基本的にはハイター等の塩素系の薬剤で消毒する必要がある
 子用に常備していたミルトンがノロに効果のある塩素系の薬剤だったので子に触れるものにも安心して使えて良かった
 ただ、ミルトンの製造元の杏林製薬にも確認をしたのだが、ノロには効果あるがあくまで「浸けおき用の薬剤」であり、ハイターのように拭き掃除に使って効果があるとは言えないとのこと
 また、うちはほんの一瞬深夜に嘔吐下痢の症状があったが、寝たら翌朝にはサッパリ治っていたので罹ったのか分からないが、
 母が罹患た場合、体内で作られた抗体が乳を通して子に渡せるので、母の症状が落ち着いたらしっかり飲ませてあげた方が良いらしい
 ノロの抗体は数か月で消え、風邪のように色々な形があるので永続的ではないが、家庭内感染を抑えるには最良の予防策だと思う



 と、以上が大体3か月目までの我が子を育てて思ったことや、やったことです
 次は6か月目くらいにまた書くかもしれない
 4か月で首が座ってきたのでうつ伏せでも遊べるようなオモチャを追加してみたり
 新生児サイズの服がサイズアウトして、外出も増えたのでベビー服沼に片足突っ込んでみたり
 外出の工夫とか、そろそろ始まってくる離乳食の話とか、寝返りを打ち始めたらまた目が離せなくなるんだろうな~とか
 そんな感じの話になるのではないかと思います

人を誕生させてからの話

出産後の話を、ザッと書きます。

前置きとして、我々夫婦は幸運にも職場の体制が整っていたため、夫も育休が取れて夫婦で乗り切ることにした。ちなみに、実家も近く、時折両親が見に来てくれるのでとてもありがたかった。
里帰り出産、夫婦で乗り切ること、それぞれメリットデメリットがあると思うが、この記録は自分の備忘録、兼、主に夫婦で乗り切る人たちの参考になればと思って書いております。

ワンオペは…できることなら避けてほしい、産後のお母さんはなるべくゆっくり休んで欲しい(;_;)



<出産当日と身体の変化>
出産は1時過ぎ、その後2時間分娩台上で休み、ハイテンションのまま4時に就寝→7時半に目が覚める。
母からラインが来てて「朝〇時に行くよ~」と書いてあった。出産直後に5回も口頭で伝えた面会時間ではなかったw
酸素カプセルの中の赤子は今日も口や舌をモゴモゴと動かしていた。少しだけ抱かせてもらった、小さかった。

身体の変化について。
股を切って産んだので、切開の痛みがヤバイ!そろそろと壁伝いにやっと歩ける、座ると激痛。
尿意が無い。全くないけどトイレに座ると血尿?がドッと出た。ちなみに切開の傷の激痛がはしる。
切開の痛みでお尻が拭けない。ウォシュレットという神機能を崇めた入院生活だった。
お腹が無限に減る。食事は産婦用に主菜・副菜2品・汁物・おにぎり2個分くらいの米、デザート…としっかりしたものが出るのだけど、つわりが最後まであったので、妊娠中の3倍の量は食べられるようになった。
産んだらお腹がペタンコになると思ったけど、1/3くらいのふくらみが残っていた。2週間かけて元に戻るらしい。

面会時間の調整を実家や義実家と行って、助産師に伝えた、それぞれ10分ずつくらいであれば酸素カプセルから出て面会可能と言われた。
夫も当然面会に来て3時間以上部屋にいたら、後から看護師に「面会は1時間程度に…」とやんわり怒られたらしい。また、母と義実家の面々が来た。
気持ちがハイになっていて、寝なければと思うのだけど夜も日中も全然眠れなかった。


<産後~退院まで>
産後1日目。
切開の痛みはなんだか昨日より激痛になった気がする。昨日は感じなかった「全身の筋肉痛」が発生。
陣痛中に全身に力を入れまくっていたので、その影響か。どこを動かしても痛い!!
赤子と自分が医者の検診を受ける。
切開の傷が痛すぎて「異常じゃないですか!??」と訊きまくるも「検査では問題ないのでロキソニン出しときますね~」と。これが異常じゃないの?骨折れてない??細菌感染してない?全母親これを経験してるの?

検診の結果問題なく、赤子は酸素カプセルから出ることができた。
多くの産院は母児同室だと思うが、まずは朝1時間、昼2時間、夕~夜1時間ずつくらい、
全身筋肉痛で起き上がるのもやっとなのでお世話というか、一緒にいる、というところから。
たくさん食べてもまだ足りないのだけど、胃はつわりの影響で多少弱っているので、食事後は苦しかった。
夫と、父が面会に来た。父は昨日来たがったけどどうしても予定が合わず、やっと会えたと大喜び。
助産師が乳のマッサージをしてくれた、結構痛かった…。
悪露と呼ばれる血が生理2日目のごとく出続けた。


産後2日目。
切開の痛みは相変わらず激痛、座れない、さらに筋肉痛で歩けない。
さらに2日間しっかり食べているのに便が出ず、お腹がパンパン。
泣きながらトイレに行ってふんばって、血尿しか出ない。
医者に昨日同様訴えると、便の出る座薬と、便を柔らかくする薬を貰った。
座薬を入れる時も激痛…でもおかげさまで無事に出た。かなり爽快だった。
助産師がまた乳のマッサージをしてくれた、何か液体が出るのだけど、乳でなくて血だった。
平時も下着に血が滲み、母乳パットを付けるのだけどすぐ赤くなるので3時間おきに交換した。
後陣痛でお腹がずっとシクシクと痛んだ。
母が軽く面会に来た、また、夫が面会時間に助産師に聞きながら赤子のおむつ替えに挑戦していた。


産後3日目。
朝起きたら両脇の下にプチトマト大の腫れがあった、熱を持って痛くて、腕がうまく動かない。
乳も同様に熱くて痛い、その上触ると石のように硬かった。
腫れについて助産師に相談したら「副乳」というらしい、冷やすしかないので…ということでアイスノンをもらった。
出産したら乳が出てくるとか、複数乳があった頃の名残で脇等に痛みや腫れが生じるとか、人間はつくづく哺乳動物なのだと実感。
今日も切開の痛みが激痛。筋肉痛は少し和らいでいた。
沐浴や授乳、おむつ替え等、一通り一日の流れを助産師に聞いて、一日の半分くらい赤子と一緒に過ごした。
この日は面会はお断りして赤子のお世話と、切開の痛みや体の痛みを病院に相談しマッサージをしてもらうなど、自分の身体のケアに集中し、夜に洗濯物の替えのために夫に来てもらうのみにした。


産後4日目。
昨日ケアをしたおかげか、これまでずっと和らがなかった切開の痛みが少し和らいだ。
その代わり副乳はひどく熱い、痛い、腕が動かしにくい。授乳姿勢による肩こりもゴリゴリに重い。
日々、何かしらの形でマイナートラブルが襲ってきて、身体がボロボロである。
ゆっくり休みたいけど、乳が張って熱を帯びて、2時間おきに目が覚めてしまう。
医師の診察を受けて、明日退院の許可が出た。

午後は両親と既に2児の父である兄がおさがりの服や小物、消耗品などありとあらゆるものを持ってきてくれた。
その後夫が面会に来て、赤子のお世話を一緒にして、両親が持参したあれこれを持って帰ってもらった。
夫と、娘の名前を決めた。
母児同室で初めて一晩過ごす。深夜1時ごろ夜泣きが1時間程あった。
明け方に助産師が見に来てくれて「あとはゆっくり休んで」と新生児室に引き取ってくれた。


産後5日目。
切開の痛みは、ゆっくり歩けるほどには回復していた。
退院の準備をして、午前10時に夫と実母が来てくれた。
義実家から貰ったドレスを着せて写真を撮った。
出産当日から数えて6日ぶりの病院の外!青空が気持ちいい~~~!!!天気も良く爽やかな日だった。



<家に帰ってから>
夫と育休とって、「大人二人いれば大丈夫っしょ!」とか、「毎年冬が来る前に行ってる皮膚科は、生んでから行こう~」とか思ってた妊娠中の自分に、「想像の何倍も大変だ!!!今皮膚科に行け!」と言ってやりたい。

赤子は24時間フル稼働している生物で、夜中でも平気で起きて泣く。
大人は2人いるけれど、2人とも初めての子育てで、うち1人は身体がボロボロ。
退院後1週間経過した頃が、まだまだ慣れない中で疲労も蓄積して一番しんどかったと思う。



<日々の流れ>
退院3週間目の今は、赤子の生活サイクルが少し分かるようになって、なんとなく下のスケジュールで動いている。
新生児との一日


<産後の女性の身体について>
ここは、これから父親になる男性に特に見て欲しいところにはなるが

上記のスケジュールでは、一見8~9時間の睡眠が確保できているように思えるが、授乳があるため細切れの睡眠になる。
産むまで、夜間は授乳1回くらいサボって、粉ミルクにすれば良いじゃん!と思っていた時期がありました。
…が、大体産んで~3か月くらいの間までは、身体が乳量を調整している時期となり、一回でもサボると 赤子に与える量 < 母体で乳が作られる量 となり、体内に残った乳から「乳腺炎」という病気の引き金になってしまうのである。
その授乳自体は30分くらいで終わるものだけど、その前後に乳のケアをしたり、授乳中に寝てしまう新生児を起こしたり、逆にギャン泣きで興奮しすぎた子をなだめたり…そんな時間も入ってくるので、拘束時間は一回1時間くらいかかる。

他に授乳にまつわることというと、自身の血液から乳が作られているとのことで貧血がひどい、すごくお腹が減る、痩せる。
朝食は卵かけご飯+納豆と副菜、昼食に野菜多めのパスタ、夕食は鍋、これに加えて夜食におにぎり、間食に饅頭とヨーグルト。
大体こういうガッツリとした献立で、妊娠前は平均体重、妊娠中はその体重+5キロという理想的な体重だったのだけど、産んでからは大体一週間で1キロずつ体重が減っている。



次に、産後のダメージについて。
「産後の身体は交通事故に遭ったようなもの」と聞いてはいたが…思っていたより、何倍も身体がボロボロのガタガタ。

産褥期の女性(以下、褥婦)は10か月妊娠出産向けの身体になっていたため、骨や筋肉、関節が平時の状態ではない。
例えば、自分は演劇をしていることもあり、腹筋周りは他の女性より鍛えていた自負があるのだが、今も仰向けから腹筋を使って自力で起き上がることが出来ない。
助産師曰く、今腹筋を平時の状態に戻している期間なので、なるべく使わないように生活をすること。2か月して、平時の状態に戻らないと鍛えられないし、鍛えてはいけない、とのこと。
腹筋だけではなく、身体全体が妊娠モードから平常時モードに切り替わっている途中なので、上記の表で言う<ストレッチ>は、身体を鍛えるものではなく、スムーズに以前の状態に戻れるようにするようなストレッチのメニューである。

また、産んでしばらく(安静にした場合1~2か月程度)は「悪露」と呼ばれる出血が股からある。
これは、胎盤がはがれた痕等から出ている血で、出産して3週間を過ぎた今も、1時間程外出した日には出血量がグッと増える。
体内からの出血なので傷跡が目に見えないが、こけて怪我をした後のかさぶたを想像してほしい。
早く治そうと思ったら、かさぶたの箇所を触らず動かす過ごすだろう。かさぶたを剥ぐと治りが遅くなったり、もしかしたら痕が残ってしまうだろう。
出血があるような治りきってない時期に動くと、そのかさぶたのように治りが遅くなったり、痕が残ったりしてしまうらしい。
そして、その残ってしまった傷痕からホルモンの滞留がおこり、この先の不調に繋がったり、更年期障害が酷くなるとのこと。


他にも、上記のように「副乳」「筋肉痛等出産の疲弊」「会陰切開の傷」…帝王切開をした方は帝王切開の傷、といったマイナートラブルが次々に出てくる。

どうか、夫や周囲の人は、褥婦がいかにダメージを負っているかを理解し、授乳以外の時間は自身のために使えるように尽力してほしいと思う。
医者から安静にするように言われている妻が、身体が衰えまくっているのに細切れの睡眠しか取れず、自身の血液を削って母乳を作り、更に体内から一か月以上も出血が続いている状態。
これを夫に置き換えてみれば、事故に遭って、3時間おきに1時間かけて身体の包帯を取り換えなければならない状態で、包帯の交換をサボると傷から細菌が入ってジクジクと痛む、傷から出血は続き、元の生活に戻るために日々のリハビリもしなければならない。そんな状態だと理解してほしい。
「家事くらいしてよ」なんて言う夫は、そんな交通事故後も「今まで通り仕事に行ってね」と妻から言われてしまえば良いだろう。
まず、出産後8週間の女性は育休ではなく「産休」であって、産後の身体を休めるために、働いてはいけない期間なのだ。


<夫との喧嘩的な>
うちの夫は家事と授乳以外の育児をしっかり行ってくれる、大変良い夫である。
それでも退院後1週間程すると家事をする手が鈍くなり「おれも疲れてる」と弱音を吐くようになった。
何日か自分が家事を行ってみたけど、その分自分の睡眠時間が減るし、貧血で常にめまいがするような状態になった。
夫の立場からしたら、ほぼ昼夜逆転の生活でおれも疲れてると言いたくなるのも分かるが、妻は精々2時間しか続けて寝られないのに、夫側は少なくとも妻が授乳中は自由になれるし、寝ようと思えば3時間以上続けて寝ることもできるし、身体のダメージもないし、医者から安静にするように言われてもない…ですよね。
おれも疲れてる、なんて言われたら、家事を全てお任せしているこちらの気持ちとしてはただ申し訳なくなるので、「じゃぁ家事はやっておくよ」と言いながら内心かなりイライラしていた。

その結果退院後1週間した頃は何度か険悪な雰囲気になり、改めて話し合った。
大人の布団の横に娘を"安心して"寝かせられるようなスペースを作って、娘が寝ている時に少しでも大人も安心して睡眠が取れるように工夫をした。
食事は毎日鍋料理にして、実家の親もなるべく頼って、自分もイライラするくらいなら夫にやってほしいことを細かく伝え、改めて家事と授乳以外の育児を夫に一任した。
とりあえず今は日々乗り切れるくらいには慣れてきたと思う。
もちろん夫も疲れるだろうから、「疲れている」ということだけを言うのではなく、「疲れているから、2時間横になりたい」「週末は親に来てもらおう」「この家事は手抜きするよ」という感じで、解決策も合わせて伝えて欲しいと思う。
正直に言うと、<産んでない人が6時間続けて寝たうえで「おれもつかれてる~」と言うな>というのが本心です。


<食事・栄養について>
自身の食事は記の通り、朝食は卵かけご飯+納豆と副菜、昼食に野菜多めのパスタ、夕食は鍋、これに加えて夜食におにぎり、間食に饅頭とヨーグルト…というようなのが一般的だった。
それでもとてもお腹がすくし、出産後は大体週1kgのペースで体重が落ちていった(現在妊娠前-2kg)
料理は基本夫が作ってくれていたが、一日何度も料理をするのは大変なので、夜のうちに夕食の鍋料理と、翌日用の副菜、パスタやみそ汁等にそのまま入れるだけの野菜の下ごしらえ(切って茹でて小分けにして冷凍)をしてもらっていた。
内容は完全に自分のリクエストで、レシピも渡して自分好みの味付けにしてもらっていた。

出産後に必要な栄養素としては、鉄分、カルシウム、葉酸、DHA、タンパク質あたりだと思う。
タンパク質は鍋や卵かけ納豆ご飯で摂取していたため、前4つの栄養を副菜で摂取するよう心掛けた。
以下、気に入っていて包丁を使わない簡単な副菜のレシピをメモするので、もしも産後の妻に何か作りたいという男性がいれば参考にしていただければ。
ブロッコリー×ツナマヨ以外は米にかけても良いと思う。
娘をあやしながら食べることも多いので、米と混ぜてもおいしく食べられる副菜は役に立った。


*小松菜×ちりめんじゃこのめんつゆ和え
小松菜 1袋  ちりめんじゃこ 50~80g  ごま油 小1  めんつゆ 大半分
小松菜を食べやすく切る(ご飯に混ぜる時は2cm程、弁当に入れる時等は6㎝程)
フライパンにごま油を引いて、小松菜、じゃこ、めんつゆを入れて2~3分炒める

*ひじきとアサリの煮物
ひじき 200g  アサリ50~100g  他、大豆やちくわ、油揚げ等をお好みで
水200ml+だしの素  醤油・砂糖 大2  ごま油
鍋にごま油を薄く引き、強火、上記の具と調味料を放り込んで沸騰させる。
沸騰したら弱火、たまに混ぜて10分煮る。最後に強火にして混ぜながら30秒。

*キャベツ×オイルサーディンの醤油和え
キャベツ 1/3~半玉  オイルサーディン 1缶  醤油 大さじ半
ニンニクチューブ7mm分 オリーブオイル
キャベツを食べやすく千切り、温めたフライパンに薄くオリーブオイルを引く→ニンニクを軽く炒める
他の食材を全部放り込んで、オイルサーディンを崩しながら炒める。全体にほぐれてきたら完成。

*ほうれん草×ちくわの胡麻和え
ほうれん草 一袋  ちくわ2本  市販の胡麻和えの素(三島のは2袋、ダイショーのは1袋)
食べやすく切る 湯を沸かす
ほうれん草の茎と葉を分け 茎を湯に入れて30秒→葉を加えて30秒※時間は重要
ザルにあげてよくよく水気を切る
ちくわと胡麻和えの素を加えて和える。

*ブロッコリー×ツナマヨ和え
ブロッコリー一株 ツナ1缶 マヨネーズ 大2  塩 小半
ブロッコリーを食べやすく切る 湯を沸かして塩を湯に入れる その湯で2分茹でる
ブロッコリーをザルにあげて水気をよく切る ツナとマヨネーズで和えて完成

夏ならオクラを軽くゆでて、おかかと醤油で合えたオクラおかか和えとかもおすすめです!



最後に娘について
やばいくらいかわいいです!!!!!!!!尊い。

人を誕生させた話

出産の話の備忘録

<予定日9/30→誕生10/10・陣痛直前まで>
前も書いた通りお腹の中にいる時からのんきな胎児で、胎動もグニ~とした胎動、寝ている時間も多くて「胎動が無くなった!?」と焦らせるような胎児だった。
周囲の人から「生まれる前に、胎児が産道の方に降りてくるから予感がする」等言われていたけど、予定日前日の検診でも降りている気配なし。
その割に出血があったので、レントゲンで骨盤に問題が無いかの確認を行う、問題なし。
骨盤の形は安産型と思うよ、胎児の頭のサイズも一般的で問題ないよと言われる。
予定日から遅くなることは特に初産ではよくあることで、ウオーキングや階段の昇降を1時間から1時間半に増やす。家でもストレッチを30分~1時間程。
しかし、一週間後の10/6でも胎児の位置はさして変わらず…夫同席の元説明を受け、
10/7~10/9の3連休で出てこなければ、計画入院から陣痛促進剤…もしかしたら帝王切開かもしれない、という話をされる。
予定日を忘れるほど我が子はのんきなのか。

7日に2時間の散歩を行い、8日は雨で運動は控えめに行う。
焼肉を食べると陣痛が来る、等の根拠のないジンクスも片っ端から行っていたので、明日は焼肉に行こうと夫と話して8日に就寝。
ちなみに8日はサブロムに残っていたハピナスレイドを80回程行い、けいけんアメLとXLがメインサブ共にカンストをした。そして、血の混じったおりものが1度ドッと出た。


<陣痛が来てから>
9日の朝5:03、鈍い痛みで起きる。
前駆陣痛と呼ばれる本陣痛に繋がらないだけの痛みはこの一か月何度もあった。
前駆陣痛は、じわっとお腹と腰に生理痛のような痛みがあり、数分でひいていく。
この日の陣痛は、ズンとした痛みが来て1分もたたずにサーッと引いた。いつもと違うと思った。
すぐにラインアプリのKeepメモ(自分だけが見られるトーク)に「あ」とだけ書いて、その後も痛みが来る度に何かメモを残した。痛みの感覚は、ちょうど10分おきだった。
6時ごろ、腹をさすっていると夫が異変に気付いて起き、陣痛らしきものが来たことを伝えた。
産院に連絡して一旦陣痛が来たことを伝え、休んだり身支度をしてまた連絡することとする。
旦那と体力温存のためもうひと眠りすることにして、軽食を食べて痛みと痛みの合間にウトウトと眠った。
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10時に再度起床、痛みはまだ10分間隔。強さはもうまとめて眠ることは難しいくらいの痛みだった。
ちょうどお腹をくだした時のにがるような痛みだが、立っていられないほどではないくらい。
痛みが来ていない合間にシャワーを浴び、水分補給をすると朝食べた食事も含めて全て嘔吐した。
実家の母に連絡。
産院に改めて連絡し、行くタイミングを確認。祝日のため夫が常に対応できるので、5分間隔になって行くこととする。
そうこうしているうちに痛みが段々遠のく(和らいだり、間隔が長くなっていく)感じあり。
陣痛は出産のための痛みであり、出産のためには痛みが促進してもらわないと困る。
室内で休みつつ歩いたり軽いスクワットを行うと、甲斐あり少しずつ痛みが戻ってくる。
この間、発汗が止まらず水分補給を繰り返すが、その都度嘔吐を繰り返した。


15時半頃、ようやく痛みの感覚が5~7分程に短縮されてきた。歩くことも少しずつ困難になっていき、産院に連絡し夫の運転で産院へ。
16時産院で進み具合を確認、子宮口が開きつつあり、夫と陣痛室に通されていよいよ分娩に向けて入院となる。
自分たちの後にもう一組陣痛が始まっている妊婦とその夫が居た様子。
その後は痛みが来る度、夫に背や足つぼをマッサージしてもらい、ひたすら耐える。
身体はカッと暑いのに肌が少しでも出ているところが寒くて震えが止まらず、夫に冬用の靴下を買いに行ってもらった。
5分間隔からはなかなか短くならず、翌朝までかかるかと思われた。
19時頃に夫は一旦帰宅し、体力を温存してもらったり、親等各所への連絡等をしてもらうこととする。
助産師が交代で来て、呼吸法を教えてくれたり、背をさすりに来てくれる。
流石プロ、さすってもらっている間は痛みが大分和らいだ。


<陣痛のピーク期>
21時頃から痛みはピークになり、痛みの度に声を上げるのだが…モニターを付けてもまだ5分間隔。
一般的には2~3分の感覚になる頃が最も痛いが、その頃に子宮口の開きが加速し胎児が産道の方へ降りてくる…と聞いていたのだが。
人生で一番痛い痛みを既に受けていると思っていてもまだ5分間隔ということは、これからもっと痛くなるということ。
胎児が産道の方に降りてくるのであれば、痛みの場所も下がってくるとのことだが、大きな変化もない。
そうこうしているうちに恐らく後に来た妊婦が分娩可になったようで、助産師もバタバタし始めたので、一人の時間が増えていく。
母からもらった安産のお守りと、「あったらいいよ」と聞いていたツボ刺激の握り玉を握って耐える。
夫に来てもらいたかったが、基本的に分娩が近くならないと、夫であっても深夜帯に病院同室は難しいらしかった。
それでも、何とかしんどいので来てもらいたいと助産師に懇願し、22時頃に「24時なら…」と許可を得て、夫に連絡した。
5分間隔になって時間は経ったが、まだこの時点でもモニターは痛みが5分間隔と差していた。
助産師のから(まだか…)(どうだろうか…)と、少し緊張した感じがほのかに感じられた。


22時半ごろ、子宮口の開きのチェックが入る。
会話を聞く余裕はないが、モニター的には半分行っていたら良いけど…という感じだったようだ。
だが実際は6~7割開いていたとのことで、何が良かったのか意味は分からなかったけど「良かった!」と助産師から声をかけられた。
痛みが感覚も分からないまま無限に襲ってきて、「何かを出したい!!!」と力を入れるが、「まだイキんではダメよ!」と助産師がイキみ逃しのための呼吸方と力を入れるべきところを教えてくれた。
胎児の出口である子宮口が完全に開かずに出そうとすると、後がどんどん苦しくなるそうだ。

この、イキんではだめというのが本当につらく、座薬を入れて直腸に3kgの便が溜まっていて「出したい!!!!!」と思っているのに、出してはダメな状況と思ってもらえたら。
また、膀胱が圧迫されているからなのか多大に尿意を感じる、朝から何も飲めていないまま発汗が続いているので出すものはない。
何度も這ってトイレに行き、その度に股から尿ではなく血が、尿と同じように出ていった。
いつか終わるのは間違いないが、いつ終わるのか?今痛みの感覚は何分おきなのか?まだ痛くなるのか?何も分からないまま呻いてひたすら耐えた。


<分娩>
24時、夫が院に到着する直前、「もう一度子宮口を見ます」と言われ「開いてる!」「分娩室に行くよ!」と言われ、何か分からないまま唐突にこの時間が終わった。
良かったと助産師から声をかけられて、車いすが目の前にあって、夫の声が遠くから聞こえて、とてもホッとしたのを覚えている。
もうすぐ赤子に会えると思うと気力が湧いてきて、歩いて車いすに乗った。リップクリームとお守りと飲み物だけ持った。
スマホが無いよ~と助産師が探してくれたけどどうでもよかった。(後で別の助産師が持ってきてくれて、持ってきてくれて良かったです)
痛い痛いとギャーギャー騒いでいると、それだけ元気なら産めるね~と笑われた。

分娩台に上がってからは痛いという感情が無かった。もうすぐ会える!!というハイな気持ちだけだった。
点滴の針を刺された、痛みは大したことは無いけど、怖かったので「見えないようにしてほしい」と、テープをしっかりつけてもらった。
助産師の声に合わせて力を入れるのだけど、最初は力を抜くところや抜き方、力が入る呼吸、何も分からなくて、手間取ったように思う。
しばらくして酸素が足りないと言われ、酸素マスクを付けられた。最初は5%。
夫は立ち合いで、水分補給や汗を拭き、酸素マスクを固定してくれた。噛むために持参してくれたハンカチは、酸素マスクを付けたため使用しなかった。
声を出すと力が逃げるとのことで極力声は出さなかった、分娩中に夫に暴言を~みたいなのがあるかも、と事前に笑っていたけど。

助産師に指導を受けていると、医者が来て酸素濃度を10%に上げ「しっかり酸素を吸って」と何度も言われた。
ややあって股の奥の方に違和感が…何かある!という感じが分かる。
分娩台の形状が変わって、下に力が入れやすい形になった。
会陰切開はなるべくしたくないな~とストレッチは頑張っていたけど、切開する音がした。
痛みのような、力が入る時間が数分おきに寄せて返すので、それに合わせて力を入れる。
助産師に力が入る時間に「来る」と伝えると、ここに力を入れて、呼吸はこうして、赤ちゃんここまで来てるよ、と教えてくれ、夫も合わせて声をかけてくれる。力を抜く時間はしっかりと酸素を吸う。
何度も繰り返して、股の奥の違和感が段々下に降りてくる感じがあった。
医者が「お腹押すよ!」と言って、心臓マッサージのような姿勢でへその上の辺りをググっと押す。それを2~3回繰り返した。
少し股の違和感が軽くなったと思ったら、バッと水が出ていく感じがして、アッという間に視界の下の方に黒い塊が見えて、続いて赤味かかった肌が見えた。

本当にアッと言う間だった。1時過ぎ。
頭が出た!次は身体!出た~!というステップかと思っていた。
すぐに控えめな、でもはっきりと「ンギャァ~」と聞こえて、そこで自分は力が抜けた。
産んだ後、赤子の状態を整えたら分娩台で抱かせてもらえると聞いていたので、「早く抱っこしたいよ~~」とのんきに言っていた気がする。
赤子はほぎゃほぎゃと言っていたけど、助産師さんは2人して赤子の身体をさすったり、軽くたたいて「しっかり呼吸するんよ!」「叩いとるんじゃけぇもっと怒って!」と言っていた。
体重は2.8kg、エコーで見た通り女の子とのこと。分娩台に上がって1時間ちょっと経っていた。
赤子は一瞬顔の横に連れてきてもらって1枚写真を撮って、「大丈夫だけど、念のため処置させてね」と、すぐに隣の部屋に連れていかれた。
痛みはなく、デンデロデンという感じにへその緒、胎盤が子宮から出て行った感覚があった。股の違和感は胎盤が出てから無くなった。
ちなみにこの胎盤、後から「見る?」と言われたけど、自分の血が苦手なので断り、夫は興味津々に見ていた。
会陰切開の傷をサクサクと縫合されるのがまた痛かった。


<分娩後の話>
しばらく分娩台で休んだ。のんきに「分娩1時間くらいだったし、安産でしたかね~?」と助産師に言った。
不安にさせないように詳細に言わなかったけれど…と簡単に説明された。
まず、へその緒が少し短くて、胎児がなかなか降りてこられず予定日より大きく遅れたのではないか。
それから、陣痛後病院に来てからも、上記の理由か子宮口もなかなか開かず、最後まで「帝王切開の可能性が…」と思っていたとのこと。
分娩中も、胎児の酸素濃度が下がったり、心音が弱くなる場面があったので気が抜けなかった。
出産後も酸素濃度がなかなか上がらずに、今日1日は酸素カプセルに入ってもらう必要があるとのこと。
後から母子手帳の出生届出済証明欄に、分娩後の状態「新生児仮死」と記載があった。
仮死という名前にゾッとしたが、分娩後酸素濃度が下がったのでそう書かれたわけで、よくあることらしい。
「人は誕生するときが、最も死のリスクに近づく」と聞いたことがある。
「安産」というのは早く生まれたとか、痛くないとかのイメージだったが、まずは「母子共に健康であること」が一番なのだと思った。

少し落ち着いて実家に連絡した、夜中の2時。
「明日朝イチでお見舞いに行くね~」と母。
5回程「〇〇時からしか入れんよ」と繰り返し伝えた。
分娩後2時間程して医者が自分の様態をチェックし、問題ないとのことで車いすで動く許可をもらった、夫はここで退出を余儀なくされた。
すぐに酸素カプセルに入った赤子の顔を見に行った。
カプセルの中でもう目が開いてて、ボヤ~ッとこっちを見ながら舌をペロペロと出していた、顔は少し縦長で、なんだか面白い表情をしてるなと思った。
ハイになりすぎて、多分会陰切開の痛みはあったと思うけど全く覚えてない。
その後ベットに横になるが、身体は疲労困憊のはずなのになかなか寝付けなかった。4時半ごろに眠れたと思う。



それから先の話は、別記事で書きます。



<その他>
最後に、これから出産に関わる男女共にアドバイス?をいくつか。
ベーシックなところはYouTubeとかで沢山アップされてると思うので、自分が特に思ったことを書きます。


①眠れる方法を作っておく。いわゆる「入眠儀式」。
産んでからハイになるので、疲れ切っていてもなかなか眠れない。
眠る前の習慣を持っておくと、気持ちを眠るモードに切り替えられる。
例えば深呼吸。鼻から吸って、へその下あたりに力を入れながら口からゆっくり吐く。
これは産後のお腹や筋肉の戻りをサポートする呼吸でもあり、モノがなくてもできるのでおすすめ。
自分は、10年以上眠る前に温かいアイマスクで目元を温めながらマッサージをする習慣がある。
ちょうどポケモンスリープの使い捨てホットアイマスクが売られていたので持っていったところ、大正解だった。
他には、好きな香りでマッサージをするとか、ホットミルクを飲むとか、「これをして眠る」という簡単な習慣があると良い。


②陣痛の入院時に<ツボ押し等自分に刺激を与えられるもの><レッグウオーマー等熱い寒いを調整できるもの><汗拭きシートは肌に優しい低刺激のもの>を持っていった方が良い。
・陣痛の時に別の刺激を外部から与えることができたら、少し陣痛の痛みを誤魔化せる。
・陣痛が来た日は気温はちょうど良く涼しい日だったが、身体はとても熱く、手足の先等はすごく寒いと感じた。気温がちょうど良かったのでそういったものは何も持って行かず、途中で夫に厚手の靴下を買いに行ってもらったくらい。
・よく陣痛バックに汗拭きシートを勧める動画があるが、スッとするものを入れていたら、その清涼感で気分が悪くなった。


③出産入院のためには<ドライヤー>があると良い。
会陰切開の後、自分で股を拭くのが痛くてたまらなかったので…ウオシュレットを使って、その後ドライヤーの冷風で乾かす。これで拭く必要が無い!
下ネタだけど本当にウオシュレットとドライヤー様様だった。


④夫にしてもらって嬉しかったこと
元々外出よりインドア派な夫だったが、臨月の間は特に外出もせず、配信などの遊びの予定も控えてくれた。
いつ生まれてもおかしくない状態で、こちらも気を張っていたので極力夫が動ける状態を保っていたことは助かった。
正期産の間は体力をつけるために日々1時間~2時間の散歩を欠かさなかったが、家や病院の周りだけでは飽きるので何度も車を出して市内の方まで連れて行ってくれた。
(※自分で運転はできるが、何かあった時のために一人での遠出や運転も極力控えていたため)
陣痛が来た日は休日だったこともあり、荷物のまとめや送迎等も当然のようにやってくれた。

正直に言うと陣痛中のマッサージ等はあまり期待できない。
助産師さんにさすってもらった時の方が何倍も痛みが和らぐのだけど、一緒に乗り越える、という気持ちがとても嬉しい。
24時、子宮口が開いて分娩室に行くぞという時に、遠くで夫の声が聞こえた時は心からホッとしたのを覚えている。
コロナ禍で夫が関われない状態で出産した友人も多く居たが、心細かったと言っていた。精神的な支えとしての役割は大きい。


医療が発達して、安全にお産ができることが多くなった。
それでも、母子手帳に書かれた「新生児仮死」の文字にはヒヤッとさせられた。
母体の方も、出産前後から大量の出血があって、血が苦手な自分としては毎日地獄のようである。
母乳も血から作られるし、骨盤の歪みのせいで出産後しばらくまっすぐ立つことが出来なかった。
出産後数日は普通に歩くこともままならず、3週間近く経った今でも身体の節々が重い。
まさに母子共に命を削って産んで/産まれてきていることを実感。
どうか全夫(と環境)がそれを理解し、出産を全力で支えていけるようになってほしいと思う。


*   *   *   *   *


あまり情報を沢山入れると出産が怖くなると聞いたので、入れる情報は絞っていた。
自分が参考にしていたのは下の二つのYouTubeチャンネルなのでメモしておく。
「(12人産んだ)助産師HISAKOの子育てチャンネル」

人の元ができてからの記録

1月の末、無事に妊娠の陽性判定が出てからの記録。
自分の身体の変化や夫にしてもらって嬉しかったことを中心に書きます。


<1月末~4月末>妊娠初期、つわりで3か月24時間デバフ、能力9割ダウン。
 身体のダルさ、頭痛、吐き気等の気持ち悪さが続き、重い二日酔いに似ている。
 さらに臭いに敏感になる。 →人の臭いがダメで公共交通機関が辛い。
 ほとんどの食べ物を受け付けず1日2回程度吐く、吐くものが無くても血を吐く。
 食べなくても気持ち悪く、貧血が悪化、3か月で7キロ減。3日おきに点滴を打つ。
 痰つわり(痰が出続ける)、吐き続けて喉が荒れる、咳が止まらない。

 二日酔いは1~2日で治まるが、これが3か月24時間続く。
 腹にはいつ鼓動が止まってもおかしくない、まだ爬虫類のような見た目の胎児がいる。
 食べられないことや腹痛で、「胎児は大丈夫か」という不安が付きまとう。

 気持ち悪くてなかなか寝付けないけど、寝る以外に逃げ道が無い。
 本当にひどい人は食べ物飲み物を受け付けられず、入院になるとのこと。マジでつわりはヤバイ。

<食べられるものについて>
 ほとんどの食べ物を身体が受け付けないのがデフォルトで、
 「今、〇〇なら食べられる!」というサービスタイムが発生するので、その間に〇〇を補給する。
 サービスタイムは一瞬のことで、15分後には「もう食べられません」となる。 

 サービスタイムに入りやすかった食べ物は
 果物全般・トマト・アイス・ゼリー・ヨーグルト・プリン・クリームパン・ポンデリング…
 糖分以外だと、酢の物、冷麺、漬物等の酸味があるもの。乳製品も全体的に食べやすい。
 温かい食べ物は匂いが出るので食べられず、冬でも冷たい食べ物しか入らなかった。
 また、よく言われる「マックのフライドポテト」は、匂いがあって自分には入らなかった。

 水分補給も一苦労で、水でも吐き、冷たくないと飲めず、飲める・飲めないものが分刻みで変わった。
 水、お茶、ポカリ、牛乳、キリンレモン、辺りを冷蔵庫に常備し、飲めるものを飲んでいた。

 そんな中で本当にありがたかったのは「ミニッツメイドの朝バナナゼリー」と、「ヨーグルト」。
 これらは食べられることが多く、栄養的にも良かったし、コンビニでも手に入りやすかったので妊娠後期までとても救われた。


<夫にしてもらって嬉しかったこと>
 まず、気持ち悪いという気持ちを受け止めて、休んでいられる環境を整えてくれた。
 夫は、体の苦しさを背負えない分、全部家事をやって「休んでてね」と言ってくれたので良かった。

 そして、いかに食べられないか?を理解してくれる
 「〇〇が食べたい」と言う時に夜中でも”いつでも” ”すぐに”買いに行ってくれた。
 食べられる物とタイミングが本当に少なくて、いつでもすぐに買ってきてくれる、のは心強い。
 真冬だったけど、どうしてもスイカが食べたい時があって、夫に言うと探して「スイカバー」を買ってきてくれた時は嬉しかった。

 冷蔵庫にいつでも食べられるように、食べやすいものを常備していたが、食べきれない時もあった。
 妊婦は胃が弱るので、うちは賞味期限ですら切れたものは食べないようにしていた。
 賞味期限が切れそうな頃、食べられなかったものを夫が食べてくれたので、これも助かった。

 またある時、キムチがどうしても食べたくなって買ってきてもらった。
 しかし、一口食べた所でキムチの臭いが気持ち悪くなって食べられなくなり、今すぐキムチを消費してくれと夫に頼んで全部食べてもらったことがある(小分けパックだったので…)。
 こういう依頼を「ワガママ」と捉えず、快く叶えてくれるのは嬉しく思った。


 それから、この時期に妊娠を騒ぎすぎず、流産等不安事項への理解をしてくれたこと。
 妊娠の陽性判定が出ても、まだ流産の可能性が2割程あるわけで…安定期までとにかく不安だった。
 夫が騒いで義実家や友人へ無許可で報告するようであれば、プレッシャーが大きかったと思う。


<5月~7月初旬>安定期に入り能力が8割程度まで回復、胃の容量は5割くらい。
 安定期。体調は、タイトル通り通常期の8割くらいにまで回復。
 ただ、胃の容量は5割程度で沢山食べることはできず、週に1~2回吐くことはあった。
 子の育成のために栄養を使っているためか、貧血と浮腫み、疲れやすさがあった。
 また、身体が出産に向けて準備を始めているようで、恥骨や胸が痛むことがあった。

 この、安定期に入るGW頃には色々な変化があり、
 安定期入る直前の4月末に、子どもの性別が何となく「女の子かな」という感じで判明。
 我々の結婚記念日が5/5なのだけど、この日、「プクプクプク…」というような、小魚がお腹を内側からつついているような感じがあり、「これが胎動かな?」と思ったのを覚えている。
 安定期に入ったことで流産や死産の可能性が(ゼロではないが)少し落ち着き、GW明けに職場に報告。
 つわりがやや落ち着き、性別が判明、胎動が実感できたことで、これまでは流産への不安が強かった妊娠生活だったが、いよいよこの時期に喜びが感じられた。

 なお、別記事にあるように同時に転居の話もあり、安定期に色々下見や打ち合わせに行くことが出来た、出産後しばらくしたら転居ができるように計画が立てられて良かった。

<夫にしてもらって嬉しかったこと>
 安定期といえど完全に回復しているわけでは無く、家事に関しては殆どやってくれた。その分睡眠時間をたっぷり取ることができたので助かった。
 安定期は元気な妊婦も多いと思うのだけど、貧血と胃の不調でそこまでではなく、妊娠初期から継続して体調を気遣ってくれるのは嬉しかった。
 まだ夫も胎動を感じられるほどにはならなかったが、胎動があることを一緒に喜んでくれたり、
 育休の制度や出産、子育てのことを一緒に考えて、一緒に親になろうとしてくれるところも嬉しく思えた。

 安定期の時に夫が県外に遊びに行ったが、「生んで身体が整ったら、おれが子をしっかり見るから旅行に行って良いよ」と、盟約を交わしたので快く送り出せた。
 こちらも近隣を中心に遊びに行ったり、オフ会をやったりと普通に近い生活ができた。
 勿論体調次第だが、お互いに我慢ばかりは息がつまるので、安定期はお互い少し息抜きして良いのではと思う。


<7月半ば~9月>妊娠後期。つわりの再来と夏バテ、逆子、物理的に動きづらくなる。
 お腹も大きくなってきて、夫も胎動が感じられるくらい動くようになった。
 周りの経産婦から聞く「蹴ってきて痛い」という程ではなく、モニョモニョ~とした動きが多く騒がしい日中は特に分かりにくかったので、"胎動が無くなった!!"と焦って何度か産院に駆け込んだ。
 産院は何か不安だったら夜中でも連絡して良い、と言ってくれるところだったので良かった。
 この頃から、万が一に備え夫婦共に安定期のような外出は控えるようにした。
 無限に眠気があったので、毎日9時間くらい寝ていた。

 7/15、日中横になって休んでいると明らかに「ぐるん!!」という感じで胎動があった。
 なにかと思えばその週の検診で「逆子になってます」と言われて、あの時の胎動でひっくり返ったのか!と思った。
 普通の胎動はヘソの上の辺りが多いようだが、逆子なので膀胱の辺りで胎動が激しくて、尿が溜まるととても痛かった。
 この逆子は我々にとって大きい問題で、自分の卵巣機能が低く、第二子を求める場合第一子出産後に早く妊娠機能を回復させて治療復活させなければならないのだが、逆子故に帝王切開になった場合、治療復活まで期間を長めに空けなければならない。
 初産婦で逆子だと大抵帝王切開である。胎児の安全が最優先だが、できればもう一人欲しいので帝王切開は避けたい。
 妊娠に伴い腰痛もあったので、産院から紹介された妊婦向けの整形外科で、逆子を直す体操の指導を受けて実施した。

 そうこうしているうちに8月に入り、仕事は産休(仕事を大量に残したことが申し訳なさMAXで…)

 この頃は暑さのピークで夏バテに加えて、子宮が大きくなったことによる後期づわりが酷く、普段の1/3くらいしか食べられなかった。
 検診で胎児の成長は問題なかったが、貧血が酷く薬と週1~2回注射を打つことに。注射は苦手だ…。
 食べられる物も限られてしまい、スイカ、梨等の水分が多い果物、甘いもの、素麺、トマト、オクラ辺りのもので凌いだ。
 冬のつわりと違い、食べやすいものは手に入りやすかったが、夏バテが加わるのがしんどかった。

 些細なことだが「ケーキならなんとか食べられる」という時に、(妊婦が避けた方が良いケーキはあるのだろうか?)と調べたことがある。
 昔、広島でティラミスによる大規模な食中毒事故があったからだ。
 そしたらネットでは「カロリーコントロールをして」「一日1個に留め」「脂質が多いからやめた方が」等々…。こちとら身体に良いものを摂るべきというのは当たり前に分かっている前提で、何も食べられずケーキならやっとという状況で調べているのに、あれこれ言われて食欲も無くすわ!!とかなり腹が立ったことがある。
 「加熱の工程がないティラミスは避けた方が良いよ」というような情報が欲しいのに、頭から否定する情報が多すぎる。

 この後期づわりは結局、妊娠初期と比べると大分マシだったけど、最後までずっと付きまとってきた。
 同じ月例の妊婦と比べると腹のふくらみが目立たず、8月に入ってからも「妊娠していると分からなかった」とよく言われた。
 地味に苦しかったのが、子宮によって横隔膜が刺激されるのか、7月半ば頃から自分のシャックリが止まらなかった。
 普通のシャックリは30秒ごとに一回出て、15分程度継続するものかと思うが、このシャックリは5分おきに出て、寝ている時以外永続、という感じだった。
 シャックリと共に胃液の逆流があったり、体力の消耗が激く、9月頃には横隔膜付近がずっと爛れているような気持ち悪さがあった。

 逆子体操は続け、8月半ば頃から”胎動の位置が変わったな"と思い、検診に行くとやっぱり頭が下に戻っていたので安心した。
 この頃エコーを見ると、もう顔つきがハッキリ分ったり、身体や手足がバッチリと乳児のソレでとてもカワイイ。
 エコー動画では口をムニムニ、手をニギニギしていたり、愛らしさが爆発。夫と動画を見て「カワイイ~!」とテンションが上がった。
 無事に出産できるだろうか、子は勿論家族に事故や大病等何かあったらどうしよう等、不安になることもあったが、これはマタニティブルーと呼ばれる妊娠中のホルモンの影響によるものであり、自然な反応とのことで。基本的には夫や双方の両親、友人、職場に恵まれており、妊娠中制約も多かったがストレスは少なかったように思う。

 産休に入ってからは、めったにない平日のお休み!とばかりに空いたポケセンや人気のケーキ店に行ったり、転居やベビー部屋の確保のため部屋の掃除をしていたが、8月末頃からお腹の張りと痛みが強くなり、9/9の正期産に入るまでおとなしくしてください、と産院から言われ、ションボリと大人しくしていた。

 正期産に入ってからは、いつ生まれるかもう分からないので病院や家の近所で、大体1時間のウオーキングや階段の昇降、30分のストレッチを行った。
 自然な現象であるお腹の張りと痛み、恥骨痛はあったが、動いている方が体調が良く、痛みよりつわりの胸やけの方が辛かった。
 妊娠後期、週2回程度吐くことはあったが、なんとか妊娠末期の頃には母子共に理想体重になり、助産師からも大層褒められた。


 ここまでくると夫にしてもらって嬉しかったことはこれまでの継続で、常に夫として寄り添ってくれることが嬉しい。
 妊娠期間中ずっと必要最低限以外の飲み会は行かないし、(元々酒好きではなかったけど)自分と共に一度も酒は飲まなかった。
 家事は産休に入るまで夫中心で「寝てて良いから」と快く言ってくれた。
 夫は職場にも出産後の休暇も申請しているとのことで、「産褥期は授乳以外体力の回復に努めて、他の乳児のお世話と家事はおれがやる」と快く引き受けてくれている。
 夫の性格故のものでもあるが、環境的にも世の職場、夫婦が全て問題なくそういった選択ができるようにすべきだと思う。
 夫が休めない!自分が頑張らなきゃ!と思うようでは、安心して出産できないよね。


 という訳で、あとは本当にいつ陣痛や破水が起こるか!?という状態です。予定日は9/30。
 助産師さんから「モニター付けてる間もずっと寝ててマイペースだね~」と笑われるような胎児なのだけど、出産もマイペースにのんびり出てくるんだろうか。
 こちらとしては早く顔を見たいんだけど、どうでしょうね。
 正直妊娠前は胎児の時点でこんなにカワイイと思ってもなかったけど、心音が聞こえた8週頃から「尊い…」と思っちゃうから不思議。
 母子ともに無事で、生命がちゃんと生まれてくるというのは、本当にすごいことなんだと思います。

人ができるまでの記録

不妊治療の流れを細かに記録
もしもいつかと思っている人が居たらご参考に
自分は真面目な性教育は必要と思っているので
本気で考えている人が居たらDMとかでもお答え可能です。ふざけてるのは無視します。



2016年結婚、当時は子どもは絶対という話ではなった。
2020年7月頃、就職して2年経ち生活が安定してきて、子をという話になるものコウノトリは来ず
一般的には1年経っても実らない場合を不妊と言われるが
後述の理由から難しいと思っていたので早めに病院を受診
2020年12月頃から近所の病院でタイミング療法開始
薬を増やしたり調整するが、2021年8月高度治療への切替を希望
紹介状を書いてもらい広島市のHPから高度治療を行っている病院を探して電話
そこで「初診の方は11月まで予約で埋まっています」とのこと。まじかよ
なお、2022年度から不妊治療が保険適用になると噂があったものの、
希望者が増え初診予約も取れなくなる可能性を危惧して一足早めに挑戦。

11月に検査した結果、AMHという卵巣の力を表す値が0.56、これは「45歳閉経直前の数値」とのこと。
2か月ほどサプリや注射で値を1.0(40歳レベル)まで上げて一度、高度治療の「顕微授精」をすることに。

顕微授精のやり方としては
①生理後の約10日間<自己注射>を1日2本ずつ打って卵子を育てる
②育てた卵子を卵巣から取り出す
③取り出した卵子に、元気そうな精子を捕まえて人工的に受精させる
④数日(3日~5日)培養させる
⑤無事に育った受精卵を子宮に戻す。というもの。
自然妊娠の場合は28日に1度一つの卵子が出来て、行為を経て胎内で自然に受精するのだけど、これを人工的にやっていく。
ヤレばデキるのではなくて、ヤラないでデキる。

③の工程で、精子の大群の中に卵子を入れて精子本来の力で受精させる「体外受精」という方法もある。夫側に原因が無い場合や、妊娠の可能性が高い場合は体外受精という選択肢も〇
また、卵巣の力が高い人は、①の工程が無く自然にできた卵子を使うということもある。
それぞれの方法で金額は大きく違ってくる。

この顕微授精の、自分の年齢での流れや平均を説明された時
①生理の3日目から自己注射(人によって1日1本~2本)開始、概ね10日間
②採卵で15個くらい採れて (15個)(生理後14日目)
③2~3個くらい未成熟で12個くらいの卵子が使える (12個)
④そこから半分くらいが受精成功する (6個)
⑤その内半分くらいが5日間育って<胚盤胞>と呼ばれる人間の元になる (3個)
⑥それを子宮に戻して(移植)3割くらいの確立で誕生 (1人) (生理後18日目→その10日後に妊娠判定)
この28日間の流れが、「1回」。

・このサイクルの中で大体6回くらい通院(通院1日で待ち時間含めて6時間くらい)
・成功して卒業する人は大体6割(卒業=妊娠)
・平均的に3回のサイクルくらいで卒業
・2人目が欲しければ余った胚盤胞の保存が可能
・1回70万~100万円のベビーガチャ(^o^)広島市の場合1回30万円の助成金が出る
・金額は、(当時自費治療)一人作るのに平均予算は200万円くらい
・薬の種類、量、併用するサプリ等はサイクル毎に変えて身体に合うものを確認していく


2022年1月に初治療を実施。
結果は、12個採卵→半分は未成熟→6個受精→育ったのが2個。
1つ凍結保存をかけて1つ移植→実らず。
凍結保存数が少なくて金額は80万円くらい、うち30万円助成金が出た。

その後2,3月は再度サプリや注射で身体を整えつつ、職場に現状を伝えて病院近くの配属先へ転勤希望を出す。
晴れて4月から医療保険適用となり、配属先も変えてもらって治療再開。
幸いなことに1月に行ったの治療はほとんど保険適応ができるとのことだったので、そのまま継続。
4月の2回目の治療は9個採卵。
やはり半分くらいは未成熟で、結果的に胚盤胞までたどり着いたのは1個で、戻しても実らず。


5月の3回目の治療ではまともに卵子が育たず、採卵は6個、内未成熟3個。
ただし残った3つのうち、2つは胚盤胞になり、一度凍結させることにした。
凍結してから戻した方が良い結果が得られやすいということもある、というのと、
卵巣が疲弊していたので一回次のサイクルに持ち越した。


ここまでで、平均は卵子の未成熟は2割くらいなのだけど、自分は半分が未成熟で卵子の力が弱い。
更に、5つ胚盤胞になってきたが、全てグレードが低いCCレベルだった。
グレードがAAの胚盤胞の妊娠率が50~60%とすると、BBで30~40%、CCで10%未満とのこと。
胚盤胞が複数できる人では、グレードCは捨てる人も多く、同年代で治療をしている人は
「A以外は捨てる」「せめてBはないと」という人も多いらしい。

6月に5月の凍結胚盤胞を2つとも子宮に戻し、実らなかった。




7月、4回目の治療を実施。今までで一番いい結果で12個中BCが3つ。
多胎児のリスクはあるもののこれまで全く実らなかったことから、複数子宮に戻す。
一番期待したし、双子になったらすごく嬉しいと思いながら過ごし、当然ダメだった。おわり


8月、5回目…全くダメでCCレベルが1個。子宮を休ませるため移植はせず。
初めて採卵の際に全身麻酔を使う。今まで局所麻酔だったけど3回目の採卵がメチャクチャ痛くて、
丸一日起き上がれなくなったため全身麻酔を選択。
全身麻酔ってなんか怖くない?と思っていて避けていたけど、ガスを吸ったらスゥッと寝られてその後の痛みも控えめで、あるのは精神的な怖さくらい。
仕事が増えて、採卵後も仕事に行かざるえなくて、精神的にもキツい時期だった。本当は採卵後は一日安静にしてないとダメ。


9月、5回目をもう一度。7月の治療が良い結果だったので同様の治療プラン。
7月に服用していたPQQというサプリも追加。サプリは結構高いけど合えば数値が改善されて良かった。
ただサプリはゴミみたいな広告も多く、むやみに使うのではなくて必ず治療の補助的な存在と捉え、医者と他の薬との兼ね合いを相談しながら利用してほしい。
この時結果は1つだけ残ったがBBと質が良かった。


10月、5回目の続きとして8月と9月の2つの凍結胚盤胞を移植…BBがあったので多少期待はしたが陰性。


11月、6回目の移植に向けて採卵に向けた治療。暫くBBの胚盤胞ができた7月の治療法で固定。
移植のカウントは6だが保険適用の移植は5回目になり、保険チャンスがあと2回。
金銭的にも精神的にも、保険が切れたら血の繋がりのある子は諦めようと考えていた。
よって、治療のリミットが近づいてきたので、採卵重視の長期プランに入っていくことに。
採卵期は通院回数も金額も嵩んでしんどいが…。


同時に、夫婦で話し合って血が繋がらなくても子どもが欲しいという結論になり、里親登録を行った。
SPY×FAMILY見ててやっぱ子どもほしいなー自分が生む生まないは二の次で良いなーと。
里親登録のために研修等あるが、感想としては「血縁関係のない子を望む方がよほどハードルが高い」と思った。
実親の持っている親権がよっぽど強くて、実親が嫌と言えば里子になれず、さらに基本的に里親は親権を持てず、何人もの人が里親の登録をして子に会えるのを”待っている”状態とのこと。いや、制度としては親権を持つ里親というのはあるのだが、100組里親希望を出して、実際に親権を取れるのは1組くらいと聞いた。
家庭的で愛着を持てる大人との関係を築くことが大事なのに実親の権利が強いだのなんだの。日本のこういうところはとてもバカバカしいと思った。


話を戻して、11月から6回目のチャレンジ。7月の治療プランを継続。
結果は悪くなく、2つ胚盤胞が出来て質もCCとBB。
長期プランということで移植には移らずに凍結保存。

12月ももう一度採卵。結果は同じようにCCとBB、これも凍結保存。
7月の治療プランが合っていたようで、BBと自分にしては良質の胚盤胞が安定して出せるようになってきた。

1月に6回目(保険で5回目)の移植、ここまで貯めた良質気味の胚盤胞を複数移植し結果待ち。

その後ちんたらと東京に遊びに行くのだけど、帰りの新幹線のダイヤが乱れ、指定席を取ったのだが人混みの中帰るはめになってしまった。
車内で急に気分が悪くなり迷惑にもトイレにひきこもることに。

この体調不良は人酔いだと思ったけど、その数日後の検査で「陽性」です。と。

里親登録研修もして、この治療に陽性という結果で終わりが来ることを諦めていたもので、
耳と結果を疑ったが、10日後の再検査でもやっぱり「陽性ですよ」と言われ、そこでやっと実感。
新幹線での体調不良も悪阻だったのか。
その頃には悪阻もはじまってきて、夢ではないんだなと。

この時にはなんと2人分宿っていたらしく、双子の可能性があったのだけど、
1人は8週後迎える頃ダメになりました、まぁそれはよくある話らしいので。
残ってくれた1人を大事にしていこうね、と8週目で一旦不妊治療の方の病院は卒業。
産科のある病院に転院し、そろそろ安定期ということでここまで書きました。※ここまでの作成は4/12

ちなかかった金額は高度不妊治療の病院代で200万+サプリやオプションで30万くらい?
そこから補助金と高額医療払戻、医療費控除で50万くらい返ってきたかなというところ。
保険が無ければ6回移植してるので余裕で400万くらいいくのでは?


以下は感想とかひとりごと


子どもが欲しいと思うなら、少なくともブライダルチェックは男女ともした方が良い。広島ならJR病院等でできる。
男側に原因があることも多いので、男も当然やること。
今すぐ子どもをということでなくとも、原因がありそうなら計画が立てられる。
もし自分がもう一年ほど様子を見ていたら、健康な卵子を無駄に使い尽くした後だったかもしれないと思うとゾッとする。



保険適応について、自分の中では上記の通り金銭的負担が減って大賛成。
保険適応だとしても、大体1回のサイクルで25万円くらいかかった。
自分は採卵数も胚盤胞の個数も少なかったけど、個数が多い人は30万くらいになることもあるらしい。
高額医療費払い戻し制度も使えるのもありがたく、ほぼ毎月上限を超えた。
人によっては治療方針が変わったり、保険対象外の治療を受けたい時に困るという人も居た。
病院側も切替は大変だったのだろう、4月は待ち時間が9時間くらいの日もあった。
待合室の客層が、1月には自分位の若めの人はほとんどいなかったけど、4月から若い人がぐっと増えた。
若いのだからできるだろう、と言われることも多かったけど、確かに男女とも若い方が絶対良いのだけど、若くても不妊はあるわけで。
保険適応で若い人で治療を受ける人が増えたのは大変良いことだと思う。
あと病院の近くに配属を変えてくれた職場にも感謝。
休みもどうしても増えたが、子持ちが多い職場だったので比較的寛容だったのも助かった。

ただ、保険適用になったからといって、保険適用じゃない人への30万円の補助金を無くしたのはいただけないと思う。自費診療を選ぶ人も居る、その人たちのハシゴをすぐ外す必要はないと思った。



仕事との両立、通院頻度について。
職場が、病院に近い支所に転勤させてくれたおかげでとても助かった。
同じ部署の人には伝えていた。家庭のある人が多く、理解は得やすかった。

採卵期の場合は下記のように、2週間で4回通院。
うちの病院は朝9時に予約して、終わるのが14時くらいでした。
生理が来てからスタートなので、「明日休みます!」となることもしばしば。
①生理が来たら3日以内に病院に行く、生理3日目から採卵日前日まで自己注射
②7日目に病院、血中のホルモン値を確認
③10日目に1回通院して血中のホルモン値と卵巣の様子を確認、採卵日を決定
④およそ14日目に採卵、採卵日は原則一日安静。
 なお前夜19時に必ず時間指定の自己注射を行うことと、22時ごろから絶飲食。

移植期はまだ余裕がある。朝9時からだと、終わるのが12時半くらい。
3回とあるが、③は実質次の採卵期のための通院のようなものなので2週間の間に2回通院というイメージ。
①生理来てから17日目くらいに子宮の様子を確認、着床しやすい薬的なものを投与。
②18,19日目頃に移植。移植後は平常通り働いて良い。
③28日~30日目頃に通院し陽性陰性のチェック(大体次の生理が来てるので次の治療方針を決める)



不妊の原因について、断言することはできないが。
自分は18歳頃に2年ほど摂食障害になった、身長155センチ体重30キロ以下、生理も2年来なかった。
植物も含めて他の命を奪うという行為が突然怖くなり、ある時食べ物が喉を通らなくなった。
無理に食べても胃が受け付けなくなり、プリンやヨーグルト等流動食的なものしか食べられなった。
病院に行っても若い女=ダイエットと決めつけられて、「ダイエットなんてしなくても良い」と言われるだけでろくに取り合ってもらえず最悪だった。今もダイエットという言葉が嫌い。
趣味やバイトで楽しめる場所ができた頃から徐々に気持ちが和らぎ、ある時突然「米が旨い」と思った。
それから摂食障害は改善、数年間漢方で身体を整える治療をして今は完治と思っていた。
が、昔身体にかかったダメージは返ってくるわけで、特に女子はデリケートな生殖機能があり、卵子は子供の頃に作られた貯蔵を使っているとのことなので、一度身体を壊すと後々響いてくるそう。



精神面について。
「子供はつくらないの?」という他意の無い問いくらい別に気にならない。
不妊治療も他人のマタニティマークを見てモヤったり、友達の妊娠報告に嫉妬をしたりというのも特に無かった。
最初の検査結果の数値も酷かったし、その後の胚盤胞もろくなグレードのものはできなかったけど、
最終的に早めに相談して、夫婦ともに若いうちに取り掛かれたことが体力的にも精神的にも本当に大きかったと思う。
同時に考えた里親についても、研修会でも自分たちが一番若かったし…もしこれで血の繋がった子がダメだったとしても、この先時間も体力もまだあるし色んな選択肢が取れるという心の余裕が持てた。
これが、子供が欲しいと思いながら治療を先延ばしにして、40歳とかになって焦っていたら、もっと余裕が無くて結果が違っていたかもしれない。

ただ、採卵が続くと、身体的&仕事も休まないといけないしんどさが大きくて、かなり落ち込んだ。
ホルモンを整える薬の副作用で身体が重かったり、卵が大きくなることで採卵期の後期は腹痛があったり、生理痛が重くなったりした。
なぜか不妊治療を始めた頃から、髪だけでなく体全体の毛がゴソっと減った。
また、不妊治療の原因が自分に大きかったので、夫や親への申し訳なさが大きかった。

一度、冠婚葬祭の時に親戚のデリカシーのないことで有名なおばさんが「あら、まだ子ども居ないの~?かわいいのよォ!早く作んなさいよ~」と言ってきた時は、こんな人種がまだ存在していることに驚いた。治療をしていることを知っていたうちの母の顔が超引きつってた。



自分が選んだクリニックの感想としては、待ち時間は多いしいつ呼ばれるか読めないのはしんどい。
知人のクリニックは数人前になれば分かるとか、外出も比較的自由だったりするらしくうらやましい。
ただ、治療に関してはかなり融通を利かせてくれているようで、他の治療中の人と情報交換をしても驚かれることがあった。
(公に書くと病院に迷惑をかけそうなので。広島内でまじめに情報を知りたい人がいたらDMで。)


一人目の治療を終えた感想として綺麗に言うとしたら、本当に人が一人できるのってものすごい奇跡的なことなのだなぁと思いました。(こなみ
元気に生まれてきてくれたら、きっとそれだけで子が「宝物」になると思う。聞いてるかフトゥー、オーリム。
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